その日綴り

私の備忘録

夫のあたりまえ

発達障害ASD(自閉症スペクトラム障害)である私の行動や心理は中々夫に理解されにくい。

まぁ別に「夫なんだから私の事まるっとぜぇ~んぶ理解してね!」なんて厚かましいことは思ってもいませんが、私自身どうにもならない特性があってそれを理由に『どうしてもできない』ことがあるのである程度は理解して欲しい…というのが本音。

ただ夫と暮らして早3年が過ぎましたが、いまだに理解されずイラつかせてしまっているなと感じることも少なくありません。

ある程度でも理解して欲しいと思うは私のエゴであって、夫が私を理解する義務なんかありゃしないので押し付けることもないのですが、「なんで〇〇しないの?そんな△△なんかやったって意味ないしょ。」と面と向かって指摘と否定をされると私も傷つくことがあります。

発達障害ゆえに動作が遅かったり、やり方が非効率だったり、できないことを避けながらやるので歪だったり…私にとって必死にやっていることでも夫に取ったら「なんでこうやるんだ」「どうしてああやらないんだ」とモヤモヤするのでしょう。

でも私にとって夫が言ってくるやり方や考え方は『どうしてもできないこと』だったりするので、そこは指摘されても否定されても直せない。

夫からするとそれは私の怠惰に映ったり我儘に見えたりしているのでしょう。基本的になんでも気にせず許してくれる夫から時折そんな風に言われると激しく責められていると感じて、喧嘩腰に反論してしまい険悪な空気になることだってあります。

発達障害当事者として「発達障害ってなんだか色々難しい!」って改めて思います。

日常で特に困ったなぁと思うのが『ルーチンへのこだわり』や『予想外のことが起きるとパニックを起こす』『感覚過敏』『易疲労性』『虚弱体質』などの発達障害の特性が集合して起こる『こだわりや強迫観念からどんな状況でも手が抜けず自分を追い込み無理をしてしまい倒れる』という流れです。

こうなると厄介で立て続けに体調を崩し、長い時で1か月間はしんどい状態に。

その間、夫は私の病院に付き添い買い物も代わりに行って、得意ではない家事も頑張ってくれます。

夫にとっては具合が悪いのに日常のルーチンを「やらなきゃ」とブツブツ言いながらふらふらとこなし、また倒れる私は意味不明でしょうが、私はその間もずっと「やらなくてはいけない」という強迫観念に駆られ心の不安が膨れ上がりどうしようもなくなってしまうので体調を壊してでも行わなければいけないもの…。

そうしてどんどん自分の身勝手で倒れ、夫に私を支えさせてしまうという現状に申し訳なさが沸いてきます…。

先日夫に「いつも体調崩して色々迷惑をかけてます。ごめんなさい。ありがとう。」と声をかけると「当たり前のことをしただけだから感謝されることはしてない。あとどうしてすぐ謝るの?謝らなくていいんだよ。」とケロっと返ってきました。

夫は『発達障害』に関して理解しようと努力や配慮をすることはほとんどありませんが、『妻』を支えることは当たり前でそれが私の『発達障害』が原因だとかそんなこと関係ないのです。

あらためて「夫って凄いなぁ…」と。

夫に理解してもらえない葛藤もありつつ、理解しなくても私そのものとして大事にされていることも実感する毎日です。